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副業向け会計ソフト比較|青色申告・インボイス対応で選ぶ

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  • 副業ぐらし編集部

副業の売上や経費が増えるほど、「確定申告の不安」「仕訳の面倒さ」「インボイスや電子保存の対応」がモヤモヤの原因に。この記事では、2025年時点で副業に強い主要会計ソフトを比較し、規模や業種別に最適解をスッと選べる基準を整理。迷いを減らし、今日から運用を前進させましょう。

青色申告・インボイス対応で選ぶ

まず確認:副業の申告区分と必須チェック

会計ソフト選びの前に、「自分の所得区分」「消費税・インボイスの要否」「電子帳簿保存法の保存要件」を整理しましょう。青色申告か白色申告か、課税事業者か免税かで必要機能が変わります。副業では、雑所得から始まり、継続・独立性が高まると事業所得として扱うケースもあります。

2025年時点では、電子取引データの保存・検索要件や、インボイスへの対応可否が実務の負担差を生みます。スマホ完結か、PCでじっくり運用かも決め手です。

  • 青色申告を見据える:仕訳・残高管理・決算書作成の一体運用
  • インボイス・電子帳簿保存法への標準対応(証憑の保管と検索)
  • 銀行・カード・EC・決済の自動連携と学習精度
会計資料とノートPCで経費を整理するイメージ

主要会計ソフトの特徴(freee/マネーフォワード/弥生)

国内で副業ユーザーが多いのは「freee会計」「マネーフォワード クラウド会計」「弥生(やよいの青色申告/弥生会計 オンライン)」の3強。日々の記録のしやすさ、学習コスト、確定申告のナビ、周辺ツールの幅に特色があります。

  • freee会計:スマホ中心でも進めやすいUI。仕訳の自動化とワークフローが直感的。
  • マネーフォワード:連携口座・サービスの広さに強み。家計・請求管理との横断がしやすい。
  • 弥生:申告期の安心感とサポートに定評。青色申告の定番。デスクトップ派にも馴染みやすい。
クラウド会計ソフトの比較イメージ

料金とコスパ:年間コスト・追加機能の見方

価格はキャンペーンで変動しますが、年払いの方が割安なことが多く、見積書・請求書、在庫・固定資産、消費税申告、サポート体制などでプランが分かれます。副業では「記帳+確定申告に必要最小限」を軸に、将来の拡張余地を確認しましょう。

  • 年額換算で比較:ベース料金+「証憑読み取り枚数」「ユーザー数」などの上限
  • サポートの実効性:確定申告期のチャット/電話応答、ヘルプの充実

機能比較:自動連携・レシート読取・インボイス対応

実務の負担を減らす鍵は「連携の広さ」と「自動仕訳の学習・訂正のしやすさ」。レシート撮影から証憑を電子保存し、取引明細と突合できるワークフローが理想です。インボイス番号の管理や区分記載、適格請求書の発行可否もチェックポイント。

  • 銀行/カード/EC/決済(Pay系・Square等)とのAPI連携と明細の安定同期
  • 証憑のOCR精度・学習、インボイス番号の自動抽出・検索要件への対応
  • 請求書・見積・納品書の作成、売掛・買掛の管理、固定資産・減価償却

規模別おすすめ:月3万円/10〜30万円/法人化検討

売上規模や作業時間で最適解は変わります。はじめは「スマホ中心・自動化重視」で手間を下げ、仕訳数が増えたら「ルール設定・承認フロー・部門管理」へ拡張を。

  • 月3万円前後:スマホでレシート撮影→自動仕訳→月1回の残高合わせ。ミニマムプランで十分。
  • 月10〜30万円:見積・請求、売掛回収、プロジェクト別管理。中位プラン+証憑の電子保管を徹底。
  • 法人化検討:部門・予算、ワークフロー、固定資産、税区分の厳密運用。上位プランや他ツール連携も視野。

業種別の相性:物販・制作系・投資・雑所得系

業種ごとに必要な帳票や明細の粒度が違います。自分の副業ワークに「そのままハマる」テンプレや仕訳ルールがあるか確認しましょう。

  • 物販(EC・フリマ):在庫・送料・手数料の自動仕訳、モール/決済の連携、インボイス区分の扱い。
  • 制作系(Web・デザイン・動画):見積・請求テンプレ、源泉徴収の有無、経費の証憑保存フロー。
  • 投資・配当:証券口座の取込可否、区分経理、為替差損益の扱い。
  • スポット収入(講演・単発業務等):雑所得からのスタートでも、継続性が出たら青色申告を検討。

乗り換え・初期設定の注意点:失敗しない段取り

途中乗り換えは「開始残高」「固定資産」「売掛・買掛」「未払・未収」を正しく移すことが肝。開始月を決め、前システムの総勘定元帳と残高試算表で整合を取りましょう。

  • 開始残高と科目マッピングを先に完成させる(補助科目・部門も)
  • 銀行・カード・ECの接続順序を決め、二重計上を避ける取込ルールを設定
  • 証憑の命名規則・タグ・検索キーを最初に統一(後からの修正は負荷大)

導入から申告までのロードマップ(30日プラン)

忙しい副業でも進むよう、1日15〜30分の短時間で回せる導入計画です。小さく始め、月次の「締め日」を固定して運用習慣を作ります。

  • Day1–3:科目・開始残高・連携設定、レシート撮影〜自動仕訳の体験
  • Day4–10:取引ルールの学習強化、タグ設計、請求テンプレ作成
  • Day11–20:月次締めの手順書化(残高合わせ→例外仕訳→証憑確認)
  • Day21–30:試算表レビュー、簡易キャッシュフロー、年次申告タスクの棚卸し

まとめ:副業は「続けやすさ×拡張性」で選ぶ

  1. 今の規模・業種・申告区分を明確化し、必須機能(インボイス・電子保存)にチェックを入れる。
  2. まずは自動連携と証憑ワークフローを固め、月次締めを習慣化。拡張が必要になったらプランを段階アップ。