青色申告と白色申告どっちがお得?副業の規模別・年収別に解説
「青色申告と白色申告、どっちがお得なのか…」と調べ始めて、気づいたら専門用語だらけでそっとタブを閉じたこと、ありませんか。副業の売上が少し増えてきたタイミングほど、「まだ白色でいいのかな」「青色にした方が節税できる?」とモヤモヤしがちです。そこで本稿では、副業の規模や年収ごとに「青色が向くケース」「白色で十分なケース」をやさしく整理し、あなたが今どちらを選ぶとスッと動きやすいかを一緒に考えていきます。
青色申告と白色申告の違いをざっくり整理
「名前は聞いたことあるけど、正直違いがふんわり…」という状態のまま、なんとなく白色申告で続けてしまっている人も多いですよね。まずは、細かい条文は置いておいて「副業目線でどこが違うのか」をざっくり押さえておくと、選ぶハードルが一気に下がります。
ざっくり言うと、白色申告は「手続きがシンプルだけど、控除や特典は少ないコース」。一方の青色申告は「帳簿や事前申請の手間は増えるけれど、そのぶん控除や節税メリットがぐっと多いコース」です。特に、青色申告だけの「最大65万円の特別控除」や「赤字の繰り越し」が効いてくると、年間の税金の差が思ったより大きくなります。
ただし、「なんとなく青色がお得らしいから」で飛びつくと、帳簿づけや申請のハードルに心が折れがち。今のあなたの副業の規模と、これからの伸ばし方に合わせて、一緒にちょうどいい落としどころを探していきましょう。
- 白色申告:手続きはシンプルだが、特別控除などの優遇はほぼなし
- 青色申告:帳簿や申請の手間は増える代わりに、控除や節税メリットが多い
- 「どちらが得か」は副業の規模・利益額・今後の伸ばし方で変わる
副業は青色申告にできる?できない?判断のポイント
「副業したら自動的に青色申告にできる」と思ってしまいがちですが、実はそうでもないのがややこしいところですよね。青色申告が使えるのは、基本的に「事業所得」や「不動産所得」など、いわゆる“事業としての副業”と認められるパターンです。
たとえば、フリーランスのデザイン、Webライティング、動画編集、せどりや物販など、継続して売上を上げる前提の副業は、帳簿をつけていれば事業所得にしやすく、青色申告の対象になりやすいタイプ。一方で、ポイントサイト、単発のアンケート謝礼、メルカリの不要品整理などは「雑所得」になりやすく、この場合は青色申告ではなく白色申告での申告になります。
「自分の副業がどちら寄りなのか」を一度言葉にしてみるだけでも、青色申告を目指すのか、まずは白色で様子を見るのかがグッと判断しやすくなります。
- 青色申告は「事業所得」や「不動産所得」など、事業として認められる副業が対象
- ポイント・謝礼・不定期な副収入は雑所得になりやすく、その場合は白色申告で対応
- 継続性・営利性・帳簿の有無が「事業として見なされるか」の重要ポイント
青色申告がお得になる副業の規模・年収の目安
「帳簿や申請の手間をかけてでも、青色申告にする価値があるか」が、いちばんモヤモヤしやすいポイントかもしれません。まず押さえたいのは、青色申告だけの「青色申告特別控除」。条件を満たせば最大65万円、そのほかにも55万円・10万円の控除枠があり、課税される所得をグッと圧縮できます。
たとえば、副業の年間利益(売上−経費)が30万円〜50万円以上になってくると、10万円控除でもじわっと効果が出てきますし、複式簿記とe-Taxで65万円控除まで取れるようになると、利益が大きいほど節税インパクトも大きくなります。さらに、青色申告なら赤字を3年間繰り越せるなど、「これから拡大していきたい副業」ほどメリットを受けやすい仕組みです。
一方で、年間の利益がほんの少しで、そもそも所得税がほとんどかからないレベルであれば、青色の準備にかける時間と手間が「ちょっと割に合わない」ケースもあります。
- 青色申告には最大65万円(ほかに55万円・10万円)の特別控除があり、課税所得を圧縮できる
- 副業の年間利益が30万〜50万円を超えてくると、青色の節税効果が体感しやすくなる
- 今後売上を伸ばしたい・本業化したい副業ほど、青色申告のメリットが積み上がりやすい
あえて白色申告を選ぶほうがラクなケース
「お得そうだからとりあえず青色に…」と考えつつ、仕訳や複式簿記の画面を見てフリーズしてしまう。そんな気持ちもよくわかります。実は、副業の始めたてや、売上がごく小さい段階では「あえて白色申告のまま」にしておくほうが心の負担が軽いことも多いです。
たとえば、「まずは月数千円〜1万円くらいで様子を見たい」「来年続けるかまだ決めていない」といったフェーズでは、複雑な帳簿や事前申請に時間をかけるより、「収入と経費をざっくりメモして、確定申告で白色申告書にまとめる」くらいのラフさの方が続けやすいこともあります。
もちろん、白色申告でも収入や経費のメモは必要ですが、「まずは副業そのものを続けること」に集中したい時期には、シンプルさを優先するのも立派な選択肢です。
- 副業の利益が小さいうちは、白色申告で「続けやすさ」を優先するのもあり
- 来年も続けるか未定の副業は、いきなり青色の準備をせず様子見する選択もできる
- 白色申告でも、収入・経費のメモを残しておけば、確定申告での整理は十分可能
青色申告に切り替えるステップとスケジュール感
「そろそろ本気で副業を育てたいし、青色申告も視野に入れたい」と思ったとき、いちばん不安なのが「何から手をつければいいのか」問題ですよね。実は、流れさえ分かってしまえば、やること自体はそこまで複雑ではありません。
大まかなステップは、開業届の提出→青色申告承認申請書の提出→帳簿づけのスタート→確定申告の本番、という4つ。青色申告の承認申請は、原則として「青色申告をしたい年の3月15日まで」か「開業から2か月以内」など期限が決まっているので、思い立ったタイミングで早めに動いておくと安心です。
帳簿づけについても、最近は会計ソフトやアプリがかなり整っているので、「完璧な複式簿記をイチから覚えよう」と気負いすぎず、「最初は現金の出入りだけ」「毎週末に1週間分だけ」など、ゆるく運用を始めるのがおすすめです。
- 青色申告への切り替えは「開業届」「青色申告承認申請」「帳簿づけ」「確定申告」の4ステップ
- 青色申告承認申請には期限があるため、余裕を持って準備しておくと安心
- 会計ソフトやアプリを使えば、複式簿記のハードルをかなり下げられる
迷ったときのチェックリストとよくある勘違い
「結局、自分は青と白どっちがいいのか」が決めきれず、毎年なんとなく同じ申告を続けてしまう…というのも、あるあるですよね。そんなときは、感覚ではなくチェックリストで整理してみると、意外と答えが見えてきます。
たとえば、「副業の年間利益が〇〇万円を超えそうか」「今後3年以上は続けたいと思っているか」「帳簿づけをこれから習慣にする覚悟があるか」などを一つずつ見ていくと、「青色にチャレンジするタイミングなのか」「もう1年白色で様子を見るのか」が言語化されていきます。
あわせて、「青色にしないと損」「白色は全部ダメ」といった極端なイメージも、少し手放してしまいましょう。大事なのは、今のあなたの副業のステージに合った形で「無理なく続けられるかどうか」です。
- 年間利益・副業の継続期間・帳簿づけの覚悟で「青か白か」をチェックする
- 「青じゃないと損」という思い込みよりも、「続けやすさ」と「将来像」を優先する
- 迷いが強いときは、税理士や相談窓口に一度だけ聞いてみるのも有効
まとめ:今の副業と「これからどうしたいか」で選ぶ
- まずは「副業の内容」「年間の利益の目安」「どれくらい続けたいか」を紙に書き出し、青色申告にできるタイプかどうかを整理してみましょう。
- 次に、「今年は白色で気楽に続ける」「来年から青色に切り替える」など、自分なりのスケジュールとルールを決めておくと、毎年のモヤモヤがグッと減り、申告も副業も続けやすくなります。